やりたいことちゃんと言えてる?

 

やりたいことちゃんと言えてますか?

言いたいことちゃんと言えてますか?

 

 

嫌なものは嫌と言う。

好きなことは好きと言う。

 

 

 

先日、NPO法人青春基地の代表である、石黒和己さんのご講演を聞いた際、「やりたいことが言えていない現状」についてのお話をされており、ドキッとしました。

 

 

今回はそんな「当たり前」のことについて、真摯に向き合い考えていきたいと思います。

 

 

 

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[目次]

4つの要因

 *家庭的要因

 *学校的要因

 *社会的要因

 *日本人的要因

伝えることの大切さ

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4つの要因

 

*家庭的要因

 

「あなたにはできない」

「あなたには向いていない」

「あなたは〇〇だから、△△しなさい」

 

そんなことを言われた経験はありますか?

 

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http://happiness-education.jp/other/post-1652/

 

 

これは、家庭内で子供の可能性を潰す言葉です。

 

 

小さい頃からこうした言葉をかけられて育ってきた子供は、自然と大人になっても

 

「自分にはできない」

「自分は〇〇だからできない」

 

と自らの可能性を自らで閉ざしていく、自己肯定力の低い人間になってしまいます。

 

 

自分の知らないことに果敢にチャレンジしていく精神というものが育まれず、結果、人生の選択肢が少ない、親に敷かれたレールの上を無意識に歩んで行ってしまうのです。

 

 

現在の若者の自己肯定力の低さは、この家庭的要因が大きく関わっていると考えています。

 

親は、子供が失敗する姿を見たくないので、できるだけ親自身が経験してきた経験則で「あれはダメ、これもダメ」と子供に圧力をかけていきます。

 

しかし、これからの時代は常に変動し、不確実性の高い社会になっていき、親が経験した事もないような場面が多々出てくるかと思います。

 

その時代を生き抜くためには、自分の意思で判断していくことが必要になってきます。

 

 

自分のやりたいことは「やりたい」と親に向かって、家族に向かって言える人が、これからの激動の社会で生き抜くことができる人だと思います。

 

 

自分のやりたいことをやる。

自分のやりたいことは家族にしっかり伝える。

困った時に、人生の先輩でもある親に相談してみる。

 

 

この時代に求められる人物像の形成にはこの3つが大切です。

 

 

 

*学校的要因

「みんな〇〇なんだから、同じように△△しなさい」

「ここは学校です。そんなことは家でやりなさい」

「みんなと同じようにしっかりと勉強しなさい」

 

 

今の学校は、人間を画一化するための工場です。

 

 

特に小学校、中学校はみんなと同じようにすることが良いとされています。

 

友達にも変な夢と捉えられると馬鹿にされてしまいます。

 

 

そんな環境の中では、やりたいことなんて「やりたい」って言えるわけありませんよね?

 

 

みんなと違う夢を持つと否定されてしまうのが今の義務教育の環境であると感じています。

 

実際に、夢が俳優になることであったのに、学校では「プロ野球選手になりたい」と夢を偽っている人もいました。

 

そいつは、高校に上がると同時に俳優の養成所に行きました。

 

そんな人がいたからこそ、今の学校環境は子供のキャリア形成にとって悪い環境であると、今になっては思います。

 

当時は気付くことができませんでしたが、彼を苦しめていたのは友人であり学校なのだと、この事実を思い出した時に感じました。

 

 

「やりたいことを学校で言えない」

 

 

このような子供はたくさんいると感じています。

 

 

学校で、やりたいことを「やりたい」と言える社会がきた時が、日本が発展していく狼煙になると考えています。

 

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*社会的要因

上司がいるために、自分のやりたいことを押し殺して、上司のいうことに従うということも多々あるかと思います。

 

しかし、自分がやりたいと思うことがあるのであれば、それをしっかりと伝えてみるべきです。

 

僕の経験上(まだ20年しか生きていませんが…)、意外と自分の意見を言ってみると意見が通るというか、上の人も承認してくれることがあります。

 

なんでも自分がやりたいと思ったことは、口に出して伝えるべきであると思います。

 

 

会社の意見か自分の意見、どちらを重要視しますか?

どちらが自分にとっての幸せにつながりますか?

 

 

言うか言わないかの判断基準に「自己成長」と「幸せ」があるかと思います。

 

言うことで自分の成長に繋がることもあるし、幸せに繋がることもある。

逆に言わないことで成長や幸せに繋がることもある場合もあります。

 

 

「自己成長」と「幸せ」のために自分のやりたいことを伝えるべきなのかどうかをしっかりと吟味する必要があるかと思います。

 

 

 

 

 

*日本人的要因

日本人のアイデンティティ上、本当は言いたいこと、やりたいことがあるのにも関わらず、我慢していることが多いように感じます。

 

・和を乱してくない

・言ったら嫌われると思っている

・細かい人だと思われたくない

・しつこい人だと思われたくない

・もともと何を言っても無意味だと諦めている

 

様々な要因が複雑に絡み合っていることで、なかなか口に出すことができていないのが現状です。

 

しかし、自分の意見(やりたいこと)を相手に伝えることは、自分のためにもなるし、相手のためにもなる場合は、絶対に言った方が良いと思うことがたくさんあります。

 

このような日本人の性格は改めなければならないと思います。

なぜなら、自由に繋がっていかないからです。

 

 

海外の人はよくストレートに物事を伝える性質があるように思われますが、あのような「自分の意見をしっかりと相手に伝える」ということを当たり前にしていかなければ、日本人の自由はやってこないと思います。

 

 

 

伝えることの大切さ

昨年、僕の先輩が就活に苦しみ、倒れるという事件が発生しました。

 

その先輩は、自分のやりたいことが見つからず、希望の職種が不明確なまま就活をしてしまっていました。

 

「やりたいことがない」という悩みを自分で抱え込みすぎ、悩みが自分の中で最大化してしまい、人体に悪影響を及ぼした事例です。

 

 

「やりたいことを伝える」という主題からは少しずれますが、このように「自分の状態、考えを伝える」ということをしないと、ストレスに変わり、体調を崩すといった悪循環に陥ります。

 

 

また、他人に伝え共有することで、フィードバックをもらい、より自分のやりたいことが深まり、具体化するといったことにもつながります。

 

 

少しでも自分の「やりたい」と思うようなことがあれば、できるだけ相手に伝え共有することは、お互いの成長にとって必要なことなのです。