アクティブラーニングとは③

 

おはようございます!

 

 

本日はいよいよ「アクティブラーニングとは」シリーズ最終回

 

アクティブラーニングの事例

アクティブラーニングの可能性・展望

 

です!

 

 

 

 

 

-----------------------------------------------------------------------------------------------------

[目次]

・アクティブラーニングの事例

 ①好きな歴史上の人物の人物画描写(社会科)

 ②優れた算数のアクティブラーニングの事例

 ③PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)

・アクティブラーニングの可能性・展望

 

-----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

 

 

・アクティブラーニングの事例

 

①好きな歴史上の人物の人物が描写(社会科)

 

f:id:KYuhei:20190108123450j:plain

 

小学校における社会科のアクティブラーニングの事例について取り上げたいと思います。

 

1)歴史上の人物で好きな人物を1人選ばせる

2)時代ごとにグループを組ませる

  ※平安時代鎌倉時代、戦国時代、…という具合に大まかで良いので

3)各グループごとに調べ学習を行わせる。

  同じ時代の人物についてグループで調べているため、協力し合いながら学習を進め

  ることができる。

4)調べ学習が終わったら、各学習者の個人学習に戻り、ぞの人物の人物がを作らせる

5)発表させる

 

〜応用〜

学習者が作った伝記を「本」にしてみる

 

 

→社会と図画工作のアクティブラーニングの融合(卒業間近の学習者にとって、社会科の学習成果が詰まった一生残る宝物になる)

主体性、協同性、創造性を育む

 

このように、普段の授業の中に「創造的な活動」を取り入れることが大切です。

創造的な活動を通して、自己を表現する体験を行うことができ、人間教育の観点からもこのような活動は大切です。

 

こんな授業があったら、社会科が好きになるのは時間の問題ですよね?

小学生の頃ってじっと座って人の話を聞くのってなかなかキツいことじゃないでしょうか。

このような

クリエイティブで自分の頭を使い、足を使って学ぶという手法は小学校教育にいてはもってこいで、非常に有効であると思います!

 

ict-activelearning.com

 

 

 

②優れた算数のアクティブラーニングの事例

 

アクティブラーニングを使った算数の授業の好例として、筑波大学附属小学校の盛山隆雄先生の算数の実践について取り上げたいと思います。

盛山先生は「対話」を重視した授業の実践をされており、非常に参考になります。

 

盛山隆雄先生の教育の目的は「子供の自己解決能力を育成する」というものです。

「最初の問題の理解で見通しを立て、次々と問題を解決していく」ことを大切にしておられるため、深い意味での「理解」を学習者に求めます。

 

盛山先生は「問題の提示の仕方を工夫すること」を重視されておられます。

 

例えば、「足し算の筆算」。

盛山先生は足し算の筆算の方法をコンパクトに解説してから、実際に例題に取り組ませます。

 

問題:111+222+333+444+555+666

 

この時盛山先生は答えを「2013」と書きます。

しかし、実際の正解は「2331」です。

 

ここで学習者から「先生、間違ってる!」という主体的な声が上がってきます。

 

そこで盛山先生は「模造紙に答えを書いてしまったから、斜線で新しく答えを描こう」と言います。

 

これは、わざと先生自らが答えを間違うことによって、学習者に本当の答えを考えさせる仕掛けです。

 

→学習者と対話をしながら、学習者に主体的に問題に取り組むことを促す

 

→教師という権力を握った者の答えを鵜呑みにするのではなく、批判的に見つめていくことも伝えられる

→将来、権力者に対して、批判的な視点から考察できる人材の育成

 

 

教える人が間違えるって面白いですよね。

いつ間違えるかわからないから、注意して授業を聞いていなくてはいけないため、必然的に授業に集中することができ、先生の間違いを発見した時の嬉しさは一生忘れないでしょう。

 

ict-activelearning.com

 

 

 

 

アクティブラーニングのポイントとしては

 

自分の足と手を動かしながら学ぶ

常識に囚われない面白さ(先生が答えを間違える)の追求

 

がこの2つの事例から見えてきます。

 

 

 

これら2つの事例は、主に義務教育期間(小学校・中学校)が取り組むべき事例であると思います。

 

小さい頃に「常に疑う」、「常識に囚われない」といった能力を養うことが、クリエイティブな人材を増加させることに繋がり、新しい日本を作ることができると考えているためです。

 

 

 

③PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)

最後はPBLの事例についてご紹介したいと思います。

 

↓PBLを詳しく知りたい方は参照してください↓

問題解決型学習・PBLとは?問題解決力で「生きる力」を育む学習法 | キャリア教育ラボ

 

高知県立佐川高校。

「地域社会に貢献する意欲を持ち人材の育成」

「社会に出て必要な能力の育成」

「自分が体験したこと、学んだことを自分の言葉で語れるようにする」

 

という3点を掲げ、地域学習を主眼とする3年間の計画的・継続的なプログラムを設計。

 

地域学習やインターンシップの経験を基に地域課題の発見・解決に取り組み、地域への提言を発表するというものである。

 

f:id:KYuhei:20190108120549p:plain

http://souken.shingakunet.com/career_g/2018/10/2018_cg424_19.pdf

 

このPBLにより、自分で考え判断し行動する能力が身につき、より実践的な学びを通して、能力高めることが可能になります。

 

souken.shingakunet.com

 

 

 

 

 

・アクティブラーニングの可能性・展望

これまでアクティブラーニング について様々な角度から考えてきましたが、これからの社会を生き抜くための能力を育むためには、アクティブラーニング しかありません

 

アクティブラーニングを少しずつ学校教育に浸透させていくことが、これからの教育の最重要事項として考えられ、従来の学校教育からは脱さないとこれからの日本に発展はないと思います。

 

過去20年で日本のGDPは横ばいで、発展していないのが現状で、「現状維持は衰退」と言われるように、このままでは日本に明るい未来はありません。

 

f:id:KYuhei:20190108124244p:plain

https://asset-formation.com/2015/11/19/column-economy-3/

 

そういった問題意識を強く持つ人材を育成するためにも、アクティブラーニングが必要であり、アクティブラーニングしかありません。

 

1人でも多くの方が日本教育の課題点を見つめ、アクティブラーニングに対する知識が広がればいいなと思っている今日この頃であります。

 

 

 

全3回にわたりお送りしました「アクティブラーニングとは」。

少しでも何かの学びにつながればこれほどの喜びはありません。

 

これからもちょくちょくこうした知識系は僕のブログで挟んでいきたいと思います(笑)

 

 

 

では…バイ!